2018年1月26日金曜日

ヒカシューライブ 吉祥寺

昨日は結成40年を迎えるヒカシューの年始ライブに行ってきました。




ヒカシューといえば日本テクノポップ御三家!!1980年代かつてのニューウェーブバンドで、一度聞いたら頭から離れないその唯一無二な特異サウンドは、好き嫌いはともかくインパクトはとにかく絶大でした。その後もずーーーーーーーーーっと活動を続けていて、もうニューウェーブでもテクノポップでもないけど「ヒカシュー世界観」は全く変わらず独自の音楽を追求し続けています。
ヒカシューのライブは全く初めてだったので、行く前までにとりあえずの有名曲を復習して行ったのですが…
過去の有名曲は全く演奏せず、最近のナンバー、特に最新作のアルバムからを中心にセトリが組まれてました。セトリもメンバー間のMCで「じゃああの~曲やる??」みたいなゆる~い感じでして・・・(笑)



ほぼ還暦バンドと言っても良い御大のメンバーですが、その演奏はパワフルの一言!!!!もうね、グルーブ警察も真っ青なくらいにすごいんですよ!!!本当にすごい!!!!
特にベースの坂出さんの質実剛健な職人グルーブはグラミー賞ものでして・・・
三田さんのギターは最高に無機質なのに解脱した魂のような達観したプレイ
清水さんの縦横無尽なピアノ
佐藤さんのだんだんヒートアップするプログレッシブドラム
そして巻上さんの念のこもったテルミンと和合するヴォーカルボイス
還暦迎えてもこんな風に音楽にまみれながら生きていたいなと、心より羨ましい気持ちでいっぱいになりました。



最近、作曲家やそれを目指す方々、コンペに追われたり、制作案件のオーダーを一生懸命にこなしまくって闇雲に活動している、コライトなどに誘われてとにかくチャンスを掴もうとする人々を多く見ますが、その中で音楽を生業にできる人はほんのほんの半握り程度の人です。そして一生懸命に頭を業界にねじ込んでも、多くの人がアホみたいに安いギャラと理不尽な素人上司のオーダーで馬鹿みたいに働かされてゾンビみたいになって音楽作っている人をいっぱい見ます。そんな多くに人々ってせっかく音楽作る仕事に就いたにも関わらず、ほとんどの人が楽しそうではないんです。全く幸せそうに見えないんですよね。



なんか、そういう風に、ほとんど未来も希望も感じない音楽業界のメインストリームとは全く関係なしに、自らの音楽を純粋に追い求め、還暦迎えても本当に楽しそうに音楽やっているヒカシューの皆さんを見て「音楽で幸せになる」とはなんなのかを大きく考えさせられるライブになりました。



あまりにライブが素晴らしすぎて、終了後新作CDをすぐ買いました。




リーダーの巻上さんが気持ち良くサインに応じてくれて、さらに写真まで!!



最近私、JASRAC準会員になったのですが、JASRAC約款委員でもある巻上さんとその辺のお話も交えさせてもらい、本当に優しくしていただきました!ありがとうございます!!